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発表文献, 研究, 資料と情報, 亀田能成


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Optional Modes

ベースラインH.263符号化標準に加えて、4つの協定的な符号化付加モードが 効率を上げるために含まれている。

  1. 無制約動きベクトル
    この付加モードでは、動きベクトルはピクチャの外を指定することが可能であ り、動きベクトルの範囲は縦(-31.5,31.5)、横(-31.5,31.5)である。
  2. 文法に基づく算術符号化
    可変長符号化の代わりに算術符号化が用いられる。
  3. 先進予測
    マクロブロック毎の4つの動きベクトルの可能性 重畳ブロック 動き補償を含んでいる。

4つの動きベクトルMV1,MV2,MV3,MV4は4つの8x8のYブロックに割り付けら れ、各々に対する候補予測子は図10.3.4のように定義され る。二つの色ブロックのための動きベクトルMV5,MV6の計算は式10.3.1のよ うになる。

重畳動き補償の場合、8x8のYブロック中の各画素は、3つの動きベクトルによ って生成された参照ブロックからの3つの対応する画素値からの3つの予測値 の重み付き合計である。この3つの動きベクトルとは、 現行動きベクト ル 水平隣接動きベクトル 垂直隣接動きベクトルである。重 み値は図10.3.5参照(汎用除数8で割れ?)。

8x8のYブロックの左半分の32画素に対して、水平隣接動きベクトルは左側にあ るブロックの動きベクトルである。他も同様で、隣接動きベクトルが利用でき ないときは、現行動きベクトルがその場所にコピーされる(ただしPBフレーム は除く)。

  1. PB-frames
    PBフレームは1つのユニットとして符号化された二枚のピクチャからなる。 Pフレームは1つ前のPフレームから符号化され、Bフレームは1つ前のPフレー ムと現在のPフレームから予測される。時間軸的には、Bフレームは1つ前のP フレームと現在のPフレームとの間に位置する。

ITUは現在、H263+とH263Lという2つの拡張を考えている。



Yoshinari Kameda
1998年09月01日 (火) 11時37分22秒 JST