Pフレームのマクロブロックは常に 符号化指標ビット(COD)で始まる。こ れは0なら符号化されていることを示し、1なら前フレームのコピーである(つ まりこのマクロブロックにデータがこれ以上ない)ことを示す。図10.3.3参 照。
マクロブロックが与えられると、可変長符号MCBPCがマクロブロック型MTと色 ブロックパターンP5,P6を決定する。可変長符号CBPYが全てのY(輝度)ブロッ クパターンP1,P2,P3,P4を決定する。MCBPCについては、Iフレームは表10.3. 2、Pフレームは表10.3.3参照。CBPYは表10.3.4参照。
マクロブロックには5種類ある。
ブロックパターンには2種類ある。
量子化パラメータQUANTに調整が必要なときは、2ビットの調整DQUANTが付加 される(P.273の上表)。QUANTは1から31までに常に収められ、この値は QUANT*2の量子化因子に相当する。
INTERとINTER-Qの場合では、汎用動きベクトルはマクロブロック中の全てのブ ロックで共有される。動きベクトル差分MVDは最初水平成分として符号化さ れ、それから垂直成分が表10.3.5の可変長符号化表に従って符号化される。復 号された1/4画素解像度の色ベクトルは調整されている(P.273の中表)。
INTER-4Vの場合、4つの動くベクトルは次々と符号化される。詳細は次節に て述べる。
INTTRAブロックはDCT変換を用いて符号化される。DCT変換は6章のJPEG DCTに 非常に良く似ている。違いは量子化行列を用いる代わりに、固定行列因子がDC (直流)項のために与えられ、汎化量子化因子が全てのAC(交流)係数に割り 付けられることだけである。