Contents of this page are obsolete. This page is preserved and stored at this URL just from historical viewpoint. Original URL was http://www.mm.media.kyoto-u.ac.jp/members/kameda/...
Please visit www.kameda-lab.org for recent information. (2002/12/06, kameda@ieee.org)

発表文献, 研究, 資料と情報, 亀田能成


next up previous
Next: Optional Modes Up: Video Compression Standards Previous: H.263 Low Bit-rate

Macroblocks

Pフレームのマクロブロックは常に 符号化指標ビット(COD)で始まる。こ れは0なら符号化されていることを示し、1なら前フレームのコピーである(つ まりこのマクロブロックにデータがこれ以上ない)ことを示す。図10.3.3参 照。

マクロブロックが与えられると、可変長符号MCBPCがマクロブロック型MTと色 ブロックパターンP5,P6を決定する。可変長符号CBPYが全てのY(輝度)ブロッ クパターンP1,P2,P3,P4を決定する。MCBPCについては、Iフレームは表10.3. 2、Pフレームは表10.3.3参照。CBPYは表10.3.4参照。

マクロブロックには5種類ある。

  1. (MT=0) INTER:
    マクロブロックの全てのブロックに与えられる動きベクトル。
  2. (MT=1) INTER-Q:
    マクロブロックの全てのブロックに与えられる動きベクトルで、量子化パラメ ータが調整済。
  3. (MT=2) INTER-4V:
    先進予測付加モードでのみ用いられる。4つの動きベクトル(1つのYブロック につき1つ)が次々に符号化される。
  4. (MT=3) INTRA:
    DCTを用いた符号化。
  5. (MT=4) INTRA-Q:
    DCTを用いた符号化で、量子化パラメータが調整済。

ブロックパターンには2種類ある。

  1. P=0 :
    non-INTRADC係数が存在しない
  2. P=1 :
    non-INTRADC係数が幾つか存在する

量子化パラメータQUANTに調整が必要なときは、2ビットの調整DQUANTが付加 される(P.273の上表)。QUANTは1から31までに常に収められ、この値は QUANT*2の量子化因子に相当する。

INTERとINTER-Qの場合では、汎用動きベクトルはマクロブロック中の全てのブ ロックで共有される。動きベクトル差分MVDは最初水平成分として符号化さ れ、それから垂直成分が表10.3.5の可変長符号化表に従って符号化される。復 号された1/4画素解像度の色ベクトルは調整されている(P.273の中表)。

INTER-4Vの場合、4つの動くベクトルは次々と符号化される。詳細は次節に て述べる。

INTTRAブロックはDCT変換を用いて符号化される。DCT変換は6章のJPEG DCTに 非常に良く似ている。違いは量子化行列を用いる代わりに、固定行列因子がDC (直流)項のために与えられ、汎化量子化因子が全てのAC(交流)係数に割り 付けられることだけである。



Yoshinari Kameda
1998年09月01日 (火) 11時37分22秒 JST