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発表文献,
研究,
資料と情報,
亀田能成
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可視光は400nm(紫)から700nm(赤)までの波長の電磁波である
(図11.1.1)。物体色は光が反射されたとき吸収されなかった波長の関数で決
まるので、光源が変れば物体色も変わる。
色の理解の多くは、Newtonの論文 Optickに依っている。Grassmanは三色
色マッチングシステムを定義する8つの公理を開発し、これが現在の色科学の
基本となった。
- Luminance/brightness(輝度)は、色に関係のない光の量であ
る。Luminanceとbrightnessは違う意味で用いられることもあり、luminanceは
あるごく局所的なスポットで測定した光の絶対的な強さを表すのに対して、
brightnessは光源の環境条件に依存した知覚できる光の強さを示す。本書で
は、13章以外ではこの2つに違いを設けない。
- Hue(色相)は、図11.1.2に示すような光の主なスペクトルを示す。
- Saturation(彩度)は、光の中の色の純度を示す。彩度は色光
(chromatic color)の量の増加に合わせて増える。
色相と彩度は色部分(chrominance part)を構成する。
- Primaries(第一原理):全ての色は3つの色光X,Y,Zの混合で色
合わせできる。
- Luminance independence(輝度独立性):色合わせは広範囲にお
いて輝度と関係ない。
- Luminance addition(輝度加算):色の混合での輝度値は、各
個の輝度値の合計となる。
- Color mixing(色混合):色の混合の各成分を人の目が見分ける
ことは出来ない。
- Color matching(色合わせ):色Cは(式11.1.1)で表現できる。この係数x,y,zを
tristimulus values(三刺激値)と呼ぶ。
- Color addition law(色の加法則):でなら
ばである。
- Color subtraction law(色の減法則):で
ならばである。
- Color transition law(色の遷移則):でな
らばである。
表色系には様々なものが採用されてきた。1931年CIEが赤(700nm)、緑
(546.1nm)、青(435.8nm)をもとに図11.1.3のように決定した。
Yoshinari Kameda
1998年09月01日 (火) 11時37分22秒 JST