Kameda,
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関節物体が写された一枚の画像について,そのシルエットに対象物モデルの投 影領域が一致するように全ての関節の角度を推定可能かどうかを検討する.関 節物体とは,剛体部品が関節で連結された物体をいう.具体的例としては,人 体全体やその一部が挙げられる.
これまでの筆者らの方法では,各部品の画像に対するマッチング評価基準とし て,画像中のシルエットと部品の画像平面への投影領域との重畳関係を重なり 領域を基に評価してきた[1,2].この方法では,モデ ルと対象物体との幾何的特徴情報を利用していないため,関節角度の推定誤差 が生じることや,処理が逐次実行されるのでいったんある部品において局所解 に陥ると正しい推定結果を得られない,などの問題があった.
そこで本稿では,部品の投影領域と画像中のシルエットとの重畳関係を輪郭も 利用して評価する方法を提案する.また,人体のCG画像について実験を行い, シルエットを入力情報とする方法の限界についても考察を行う.