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解説[上級]:E-Mailってどうやって受け取っているの?

現在のE-mailシステムは、郵政省郵便で私書箱を利用している人を想像すると 理解がはやいと思います。

以下の説明では、大筋の理解をしてもらうために、実際のE-mailシステムに対 して一部正確でない説明をしている部分があることをご了承下さい。

例えばhogehogeさんというユーザを考えてみましょう。hogehogeさんは、友人 に対して自分の私書箱が設置されている郵便局と私書箱名(hogehoge)を伝えま すgif。友人がhogehogeさんに郵便を送りた いときはその郵便局名と私書箱番号を宛先に書いて送ります。私書箱までは自 動的に郵便物は届きますが、決して本人の手元に届くわけではありません。 hogehogeさんが私書箱に郵便物を取りに来てくれないと、その郵便物は hogehogeさんに読まれることはないのです。hogehogeさんは、私書箱から取っ てきた郵便物を自分の机の上の書類入れに入れたあとで初めて、郵便物を広げ て読んだり屑籠に捨てたりします。

E-mailシステムでは、hogehogeさんのユーザIDであるhoge0123が私書箱の番号 に相当し、ip.media.kyoto-u.ac.jpが郵便局名に相当します。 hoge0123@ip.media.kyoto-u.ac.jpというアドレスに送られてくるE-mailは、 私書箱を持っている郵便局計算機の実体であるmail.ip.media.kyoto-u.ac.jp というUNIX計算機に蓄えられます。この計算機が、郵便局の私書箱に相当する 場所を確保しています。hogehogeさん宛のE-mailは、すべてこの計算機の私書 箱に一旦蓄えられ、hogehogeさんが来てくれるのを待ちます。他所からいつ E-mailがやってくるかわからないので、この計算機は24時間営業していま す。一方、hogehogeさんの机の上の書類入れは、総合情報メディアセンターで 提供するユーザごとのホームディレクトリに相当します。

さて、hogehogeさんがある日総合情報メディアセンターにやってきて、 WindowNTのOutlook Expressなり、UnixのMewなりを使った とします(これらのソフトウェアをMailer Softwareと呼びます gif)。これらの ソフトウェアの主要な機能に、『私書箱から手元の書類入れにhogehogeさん宛 の郵便物を取ってくること』があります。ここでいう書類入れとは、ユーザご とのホームディレクトリを指します。だから大抵のソフトウェアでは、『メー ルの送受信』だとか『メールの取得』だとか『メールの受け取り』とかいう感 じの名前のボタンがついているのです。つまり、そうしたボタンを押すこと で、そのソフトウェアは、「よっしゃ、ひとっ走りいってきて、私書箱に溜っ ているE-mailをhogehogeさんのホームディレクトリの下に持ってきてやろ」と 思って取りにいってくれるのです。

このときに、私書箱をやっている計算機にしてみれば、あるソフトウェアから 「hogehoge宛に来ているE-mailを渡してくれよ」と言われても、そのソフトウ ェアが本当にhogehogeさんに頼まれて来ているのかどうかチェックしなくては いけません。(でないと、鍵のない私書箱と同じで、みんな他人のE-mailを勝 手に読んだり持っていってしまったりし放題になってしまいます。)ここでパ スワードが必要になるのですが、私書箱をやっている計算機はUNIXなので、 UNIX計算機用のパスワードで本人確認をしているのです。gif

現在、総合情報メディアセンターでは、『書類入れ』の大きさとしてはユーザ ごとにWindowsNTは10MB,UNIXでは30MBを確保しています(もちろん、この容量は 他の用途と合わせたものなので、E-mail用に使える分量はもっと少ないでしょ う)。一方、『私書箱』の大きさは一人当りの大きさは現在制限していません が、全員でいくら、というサイズは決まっています。

つまり、皆さんがMailer Softwareを使って私書箱からE-mailを定期的に持っ ていかないと、どんどん私書箱がE-mailで溢れかえっていって、ある日私書箱 全体がパンパンになってシステムがダウンしてしまったりする危険性があるわ けです。

こうなってしまうのは非常に困った事態ですので、総合情報メディアセンター では私書箱全体が溢れそうだと危険を感じたら、私書箱の中の古いE-mailを強 制排除することがあります。十分な大きさの私書箱ではあるのですが、総人数 がとにかく多いので、一人一人がまめにE-mailを持っていくようにしましょ う。

なお、ユーザのホームディレクトリの中身を総合情報メディアセンターが勝手 に消すことはまずありません。覗いたりもしません。



Yoshinari Kameda
2000年02月15日 (火) 22時01分25秒 JST