「マッシブセンシング:環境埋め込み型センサ群の社会的浸透への是非」

社会情報学フェア2005, MVE研究会, HCGグループ, 電子情報通信学会, マッシブセンシング, www.kameda-lab.org 2005/08/06

ご案内

マッシブセンシング:環境埋め込み型センサ群の社会的浸透への是非
(Massive Sensing : Light and Shadow of Embedded Sensors Swarming into Society)

Smart Dustをはじめとして、様々な小型計測センサと 有線・無線ネットワークを組み合わせた、 マルチセンサ環境が人間社会の中に出現しようとしています。 我々はこれをマッシブセンシング (環境埋め込み型受動的センサ群の長期間運用)と呼んでいます。 このようなマッシブセンシング環境の特徴は、 パッシブセンサデバイスがその大多数を占めること、 その量の多さ、カバーする生活空間の広さにあります。 ゆえに、このような環境が一旦構築されてしまうと、 そこで生活する人にとってはもはや隠れる場所もなくなるという 事態がありえます。 こうした大規模センサ群に囲まれて、 来るべき人間社会生活はどのような形になるのでしょうか。
このような技術の進展に当たっては、 技術的に考えられるサービス形態の恩恵と、 プライバシー保護に代表される個人意識との間で バランスを取っていくことが健全な技術発展に必須です。 そこで、この度 社会情報学フェア2005 という絶好の機会に際し、 情報学と社会学の有識者による最新技術動向と社会趨勢についてお話頂き、 双方の意見交換の場を設けたいと考えております。

実行委員
亀田能成(筑波大学)・企画・運営
宮崎慎也(中京大学)・司会
美濃導彦(京都大学)


日時・場所

聴講に際しては 「社会情報学フェア2005」 に登録して頂く必要があります。

プログラム

テクノロジー推進の研究者と社会学的立場の研究者とにご講演いただきます。 どの講演者の方も実際に研究の第一線に自ら立たれている研究者の方です。
座長:宮崎 慎也(中京大学)

 9:20 -  9:30 開場

 9:30 -  9:45 開会挨拶
              亀田 能成(筑波大学)
              マッシブセンシングと社会との関わり
              −社会情報学フェアの開催によせて−
              (Movie, 5min, 70MB)

 9:45 - 10:05 招待講演[1]
              金田 重郎(同志社大学大学院・総合政策科学研究科), 新谷 公朗(常磐会短期大学・幼児教育科)
              『子育て支援ユビキタスシステム』開発に見る技術者の社会的責任
              −孤立システム開発から社会システム構築へ−

10:25 - 10:45 招待講演[2]
              北原 格(筑波大学/ATR),野間 春生(ATR),桑原 教彰(ATR),土川 仁(ATR),小暮 潔(ATR),萩田 紀博(ATR)
              E-ナイチンゲールプロジェクト:ユビキタスコンピューティング環境における看護業務の支援

10:45 - 11:05 招待講演[3]
              森 武俊(東京大学 大学院情報学環)
              部屋型ネットワークセンシングを用いた日常生活モニタリング

11:20 - 11:40 招待講演[4]
              松岡 克典(産業技術総合研究所 人間福祉医工学研究部門)
              住宅内センシングと生活見守り技術

11:40 - 12:00 招待講演[5]
              山崎 達也(NICT), 上田 博唯(NICT), 美濃 導彦(NICT/京都大学)
              家庭におけるセンシング技術 -管理か,見守りか-

12:00 - 12:20 招待講演[6]
              阿部 潔(関西学院大学社会学部)
              快適な監視社会はありうるのか? 見張る/見守ることの両義性をめぐって

12:20 - 12:30 閉会挨拶

※著者複数の場合は筆頭著者が登壇予定


連絡先

亀田能成(かめだよしなり)
  〒305-8573 つくば市天王台1-1-1
  筑波大学 大学院 システム情報工学研究科 3M304
  TEL/FAX:029-853-5256
  http://www.kameda-lab.org

資料


kameda@iit.tsukuba.ac.jp