人体の運動をカメラから観察することを考える。このとき、人体内部の体節を 見かけ上、運動・静止・隠蔽の3種類の状態に分類する。ただし、注目する体 節自身の関節が回転運動していなくとも、その体節が他の体節の関節運動によ って移動する場合は、運動状態であるとする。また、隠蔽状態とは、注目する 体節が他の体節によって隠蔽されている状態であり、実際に運動しているか静 止しているかを問わない。
これに対応して、人体モデルの各ノードを排他的に3状態に分類する。各状態 において関節角度を求める際、次のようなことを考慮しなくてはならない。
ここで、時刻tにおける運動状態のノードの集合を、静止状態 のノードの集合を、隠蔽状態のノードの集合をとす る。