動画像から抽出しうる特徴量として、連続する二枚の画像からの画素間の差分 を用いる。差分値は、簡単に計算でき、動作認識に用いる場合、前景と背景を 区別せずともよいという長所をもつ。そこで、本研究ではこの差分値について 考察し、その利用法を提案する。
いま、時間間隔で撮影された時刻
と
の画像を
,
とする(
)。画
像
中の画素
について、その差分
値
を式(2)で定義する。この
差分値に応じて、画素
は二種類に分類される。
ただし、次式において
は画像
の位置
における画素値を表す。
これは、画素値が一定であることを意味してい
る。これを満たす条件は二つある。
運動領域は、以下に定義するような生成動領域、継続
動領域
、あるいは消滅動領域
の和集合であ
る。ただし、
はノード集合
に含まれる全てのノ
ードの投影領域の和集合とする。
時刻の差分画像の中で、時刻
で顕著に変化するのは
である。従って、これらの領域を抽出できれば有用
であると考えられる。